会社の経営安定度の簡易評価方法

貴社の会社の総売上(仮に5000万円)に対して、総売上の2割以上(1000万円以上) を占める得意先(これを上得意とする)からの売上げを2割(1000万円)とみなし、 総売上げを再計算すると、貴社の総売上げ(これを評価総売上げとします)はいくらに なりますか。

もし貴社が上得意先1社のみで総売上(5000万円)を稼いでいる場合は、貴社の再計算総売上は、上得意客のみなし売り上げ1000万円(5000万円)の2割のみとなります。即ち貴社の評価総売上げは1000万円となります。

また貴社が上得意先2社のみで総売上(5000万円)稼いでいる場合は、貴社の評価総売上は2000万円となります。 同様に貴社が大得意先3社のみで総売上を得ている場合には、貴社の評価は総売上は 3000万円となります。

今、仮に貴社の総売上が5000万円、評価総売上げが4000万円であった場合、貴社での総経費が4000万円以下であれば、貴社の経営安定度まずまずです。得意客の偏りがなく、一応、一般的な景気変動による総売上の2割変動に対して 耐えられることになるわけですから(勿論今回のような世界大不況にはあてはまりませんが。)

一方、仮に貴社の総売上げが5000万円、総評価売上げが2000万円である場合には、貴社の売上げは上得意客にかなり依存しており、その上得意先を失うとたちまちにして総売上が半減するわけです。総経費を2000万円程度以下に抑えていないと、 ある日突然赤字となり得る危険度の高い会社といえます。その際、人件費等の固定費が 2000万円もあれば、大問題です。

総売上がいくら多くても: 評価総売上げが4000万円の貴社は、総売上げが4000万円の実力と評価し、人件費を含めた固定費や流動費を考慮すべきです。

評価総売上げが2000万円の貴社は、総売上が2000万円と自己評価しましょう。評価総売上が500万円の貴社は、総売上が500万円として、会社運営の基本を計画しましよう。そして評価総売上げで運転できる会社をめざし、また総売上げが評価総売上げと同じになるような会社を目指しましょう。

尚、上記した評価総売上げの計算は小生の独断で導入したものです。
2割以上の売上げを得ている上、得意先からの売上をを2割と見なす点には、確固たる裏付けはありませんが、総売上の2割以上の売上を持つ得意先の売上を持つ得意先の売上を2割と見なして、総売上げを再計算しても同じ総売り上げになるような会社は、ある程度安定経営基準に達しているとし計算式を考えました。

ごく簡易に会社の経営安定度を判断できる方法として、貴社の業務形態に応じた 評価総売上の計算式を作ってみてください。